【書評】SEの基本
タイトル通り、SE(システムエンジニア)の基本が詰まった本でした。良書です。
◎良書の理由
○文章が平易で整理整頓されている。
しっかり推敲(すいこう)したのか、説明の段取りががっちりしています。難読漢字も無かったように思います。
○人間関係の大切さをこれでもかと説いている。
SEのイメージにありがちな、ひたすらパソコンに向かっているようなイメージを簡単に拭い去ってくれます。ページの3分の1くらいは人間・対人関係についてです。
コミュニケーションスキル、チームワーク、リーダーシップ、プレゼンテーションスキルなど、様々な対人関係の大切さを説かれています。
○基本的な専門用語を教えてくれる。
網羅(もうら)、とまで断言できるほどかは自分の知識では不可能なのですが、重要語句・専門用語は基本的に太字で書かれています。
できれば全て覚えておくのが良いのかもしれませんが、なかなか大変そうです。新米SEはこの本で基本を勉強し、ある程度(要領よく)コツを押さえたらさらに専門的な本に進む、というのが良いのかもしれません。
○全体的なプロジェクト進行の段取りも丸わかり
そこまで具体的ではありませんが、モデルケースなどを示してプロジェクト・マネジメントを一通り説明してくれています。多少時間は掛かりますが、これからプロジェクトに参加するのならば、非常に役立つ情報がてんこ盛りのはずです。
○まとめ
これを読んで一人前になれるかは当人の努力次第ですが、自分はゲームクリエイター志望なので一応知っておこう、と思い読んでみた次第です。
上には書きませんでしたが開発手法というのが書かれていて興味深ったですね(ウォーターフォールモデル、スパイラルモデル、反復型モデル)。
SEとは何か、というものをざっくり理解するためにはこれ以上ない良書かと思っています。